雲のむこう、約束の場所【youtube スパロボ系アニメモ 無料動画】 1996年、日本は津軽海峡を挟んで南北に分割占領されていた。北海道は「ユニオン」に占領され、「蝦夷」(えぞ)と名前を変えていた。ユニオンは蝦夷に天空高く聳え立つ謎の「塔」を建設しており、その存在はアメリカと「ユニオン」の間に軍事的緊張をもたらしていた。

青森に住む中学三年生の浩紀と拓也は、海の向こうの「塔」にあこがれ、ヴェラシーラ(白い翼の意)と名づけた真っ白い飛行機を自力で組立て、いつか「塔」へ飛ぶことを夢見ていた。また二人は、同級生の沢渡佐由理にもあこがれており、彼女にヴェラシーラを見せ、いつか一緒に「塔」まで飛ぶことを約束する。しかしながら、それきり佐由理は何の連絡も無いまま二人の前から姿を消し、ショックで二人は飛行機作りを止めてしまう。喪失感を埋め合わせるように浩紀は東京の高校へ進学し、拓也は地元の高校へ進学して勉学に打ち込むことになる。

3年後の1999年、「ユニオン」とアメリカの緊張は高まり、戦争が現実になりそうな気配の中、「塔」の秘密が明かになる。それは近接する平行宇宙との間で空間を交換し、世界を裏返して書き換えてしまう超兵器であった。一方、佐由理の行方も明らかになる。彼女は中学三年の夏から三年間もの間、原因不明のまま眠りつづけており、東京の病院へ入院していたのだ。やがて「塔」と佐由理の関係が明らかになると、この事実を知った浩紀と拓也はヴェラシーラを塔まで飛ばす決意をする。宣戦布告後の戦闘のさなか、ヴェラシーラは津軽海峡を越えて北海道の「塔」へ飛ぶ。佐由理と世界を救うために。

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