

愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題「特集・オピニオン」
歴史授業教師は中立に徹して(2002/08/30 『愛媛新聞・門』より)
<松山市/水口 潤(37)/自営業>
◆扶桑社版歴史教科書採択問題で「教師は主体性を発揮してほしい」との意見が20日付本欄に載っていた。しかし私は歴史の科目で、教師が主体性を持つことには賛成できない。なぜなら、その教師が偏った思想を持っている可能性があるからだ。
◆私が中学時代、ある教師が授業中に「ソビエトは素晴らしい理想の国だ」と発言した。私は元来あまのじゃくなので強い反感を抱いた。特に歴史の授業では宗教や思想を扱うのだから、教師は中立の立場に徹するべきと思う。そのためにも、できる限り客観的に歴史的事実を記した教科書を選択する必要があるのだ。扶桑社版歴史教科書は戦争を賛美するところがあり、今までの歴史教科書も批判的すぎるといった問題が少なからずあると思う。
◆日本軍による中国の南京大虐殺を描くのなら、戦後中国がチベットに対して行った虐殺も描くべきであり、ナチスのユダヤ人虐殺を描くのなら、スターリンが国内のユダヤ人に行った迫害についても描くべきである。史実に基づいて検証された教科書で何を学ぶかは子供たちに任せればいいのだ。授業で主体性を発揮するのは子供たちであって教師たちではない。