愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題「特集・オピニオン」

歴史授業に教師の主体性を(2002/08/20 『愛媛新聞・門』より)
<伊予市/赤松 逸郎(71)/無職>

◆16日付愛媛新聞に「中高一貫校に扶桑社版」と出た。扶桑社版歴史教科書を全国の一般公立中学校で採択したのは本県が始めてである。終戦記念日の記事「不戦の誓い堅持強調」が同時に目に触れ、何か違和感を感じた。

◆なぜなら私は、扶桑社版歴史教科書に不戦、平和の感覚が薄いと感じていたからだ。紹介されていた記述内容例「真珠湾攻撃」には「日本国民の気分は一気に高まり、長い日中戦争の陰うつな気分が一変した」とあった。この戦争賛美とも思える部分を教師はどう教えるのであろうか。

◆私たちが小学生のころは、皇国史観による軍国主義歴史教育が貫かれた。今の教育には自由さがあるが、やはり教科書が基になっており、教科書の内容がいかに大切なものであるかがわかる。だが(愛媛新聞/16日付)社説が論じるように、「どんな教科書であり、本当に大切なのはどう教えるか」である。教師自身が、日本の歴史を正しく把握し、平和主義の歴史教育を貫いてもらいたい。平和こそが人類の悲願だからだ。今後の課題として、教師は受け身で教科書を教えるのではなく、教科書を通じてどう教えるか、主体性を発揮して授業を展開してほしい。