

愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題「特集・オピニオン」
つくる会教科書問題点理解(2002/10/25 『愛媛新聞・門』より)
<松山市/藤原富代(39)/主婦>
◆昨年、県立ろう・養護学校で「新しい歴史教科書をつくる会」主導の歴史教科書が採択された。この教科書は、初歩的史実の誤り、憲法軽視、戦争肯定など、さまざまな問題点が専門家から指摘されていた。実際に教科書を読んでみると、他国をいやしめ自国を誇るいやらしさは感じても、歴史や法律の専門家でない私には指摘されている問題点の正誤の判断はつかなかった。
◆そんなとき、月1回憲法を1章ずつ読んで、身近な問題と関連させながら意見や感想を自由に話し合う「日本憲法を読もう市民の会」を知った。そこで1年間学んで、人が人として生きる理念を文章にしたのが憲法だと気がついた。あらためて「つくる会」の歴史教科書を読んでみた。ここが、あそこがと問題点がくっきりと見えてきたのだ。
◆昨年に引き続き、来春開校の県立中高一貫校でも同じ教科書を採択した県教育委員は、1年前の私のように問題点が何も見えていないのではないか。「文部科学省の検定に通った教科書」と言うけれど、採択したのは自分だということをしっかり認識しているのだろうか。教育は人を豊かにするものであり、教科書はその道具である。子どもたちの感性に刻まれる教科書が、人が人として生きることを大切にしない内容では困る。