愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(4) 2005/03/31〜

◆日韓歴史共同研究報告書/県内教科書関係者◆


 県立中などが使用する扶桑社版歴史教科書が韓国、中国から避難を受ける中、日韓歴史共同研究の結果について、同社版教科書に賛否それぞれの立場から発言してきた県内指揮者に聞いた。

 新しい歴史教科書をつくる会評議員で重信中の大津寄章三教諭は「日本側が史実を述べているのに対し韓国側は願望を述べている印象。日韓併合条約は友好で、無効説は韓国の独りよがりの歴史観だ」と韓国側の主張を批判した。研究について「学術論議ならともかく、互いの教科書に反映させる目的なら徒労に終わる。教科書は自国の自画像を描くもので他国が干渉することではない。それぞれの国にそれぞれの歴史があっていい」と話した。

 一方、同社版教科書を批判してきた愛媛大学教育学部の川岡勉教授は「歴史認識をすりあわせるというよりも、国益を背景にした政治的な討論」との感想。「日韓併合条約の法的手続きが論議されているが、どういう状況で条約が締結されたのか、歴史的背景の議論も重要だ」と指摘し「異なる立場の研究を出し合えばより客観的な歴史に近づく。かたくなに自国の認識にこだわっていては、いつまでも実りある研究はできない」と話した。

(2005/06/11 『愛媛新聞』より)