愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(4) 2005/03/31〜

◆四国中央も東京書籍版/全地区の採択終了/扶桑社版は県教委のみ◆


 四国中央市教育委員会は31日、定例会を開き、2006年度から公立中で使用する教科書を協議、歴史は東京書籍版、公民は大阪書籍版を全会一致で採択した。これで東中南予の計11の採択地区などで行われていた県内中学の教科書採択はすべて終了。歴史認識などで賛否のある「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版歴史・公民教科書は、県内の全市町立と市立中、愛媛大付属中で採択されず、県立学校だけが同社版歴史教科書を引き続き使用することになった。

 四国中央市教委の審議は非公開で、定例会終了後、宮崎節夫教育長が会見。同市の採択委員会は歴史、公民で扶桑社版以外の各2社に絞り答申、市教委は社会情勢などを踏まえ扶桑社版も加えて論議した結果、5人の委員の全会一致でそれぞれ採択したと説明した。扶桑社版には賛否両論の意見があったという。

 宮崎教育長は採択理由を「内容、量ともに適切。図表や写真も総合的に考え、子どもに考えさせることができる教科書に決めた」と述べた。採択された教科書は市内7校で約3000人が使う。

 扶桑社版歴史教科書は中国や韓国も批判、愛媛の採択動向は国内外の注目を集めていた。
県内公立中の教科書採択結果
 2005年8月31日現在
採択地区 市町教委 歴  史 扶桑社版
支持委員
公  民 扶桑社版
支持委員
四国中央 四国中央市 東京書籍 大阪書籍
西   条 西条市
新 居 浜 新居浜市
今   治 今治市
上島町
松   山 松山市
東温・上浮穴 東温市
久万高原町
伊   予 伊予市
砥部町
松前町
大洲・喜多 大洲市 東京書籍
内子町
八幡浜・西宇和 八幡浜市 大阪書籍
伊方町
西   予 西予市
宇 和 島 宇和島市
松野町
鬼北町
愛南町
県  教  委 扶桑社

(2005/09/01 『愛媛新聞』より)