

愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(4) 2005/03/31〜
◆伊予・大洲喜多・宇和島の3地区/東京・大阪書籍を採択◆
伊予、大洲喜多、宇和島の3地区(3市6町)の教育委員会は26日、2006年度から公立中学校で使用する教科書を採択。歴史、公民教科書はいずれも扶桑社版を採択せず、事前の各地区採択協議会の選定結果通りに決定した。
歴史と公民の採択結果は大洲喜多地区(大洲市、内子町)がともに東京書籍、宇和島地区(宇和島市、松野町、鬼北町、愛南町)が東京書籍と大阪書籍。すべて全会一致。
伊予地区(伊予市、松前町、砥部町)は、採択結果は29日に公表するとしているが、複数の関係者によると、東京書籍と大阪書籍とみられる。
それぞれ地区内の結論が一致したため、地区の教科書に決定した。審議は大洲喜多地区の両教委は公開、宇和島と伊予地区はすべて非公開。
大洲市教委では7人が傍聴。事務局が教育関係者などで構成する選定委員会の答申や地区協議会の選定結果を報告。教育委員全員が意見を述べ、扶桑社版については「記述が難解で分かりにくい」「支持する教員は少なく、現場の意見を尊重すべきだ」などの意見が出た。
岩田徳幸教育委員長は「公開により市民から教育委員会の取り組みに理解を得られる。市民の理解こそが子どもの健全育成の基盤になる」と述べた。傍聴した同市の男性(72)は「各委員が自分の考えをしっかり話しており、きちんと調査研究しているのが分かった」と話した。内子町は傍聴者がいなかった。
宇和島地区は同日の地区協議会で選定結果をまとめ、各教委が持ち帰って臨時会などで決めた。同地区協議会会長の盛岡知昭愛南町教育長は「協議会では扶桑社版について、性との関心を高めるよう編集されているなどの意見が上がったが、性との発達に適合しており問題解決能力を高める学習に配慮されているとの理由で東京書籍を選んだ」と説明した。
伊予地区10校、大洲喜多地区13校、宇和島地区19校(組合立篠山中含む)で4年間、使用する。
(2005/08/27 『愛媛新聞』より)