愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(4) 2005/03/31〜

◆「国に誇りもてる」6委員異口同音に熱弁◆


 「親の代表として恥ずかしくない判断をした。自分の子どもにもこの教科書で勉強させてやりたかった」。県教育委員会が全会一致で扶桑社版歴史教科書の採択を決めた26日、3人の子どもをもつという女性委員は、自らの選択に胸を張った。

 委員は定例会後の会見で、選定理由に熱弁を振るう。「日本に誇りと愛着をもてる」「歴史上の偉大な人物を多数取り上げている」「戦陣を尊ぶ心が養われる」「伝統や文化を大切にしている」「物語的で歴史への興味、関心を高められる」−。立場や年齢の異なる6人から異口同音の説明が続く。加戸守行知事に任命された教育委員が一定の価値観を共有する状況が浮き彫りになった。

 過度な自国中心主義で、近隣諸国との摩擦を引き起こしかねないとの批判も根強い扶桑社版。しかし、委員は「国を愛することは当然」と一蹴。

 野本俊二教育長は、会見終盤にこう付け加えた。「事務局原案を尊重していただいた」。扶桑社版採択に向けた県教委の強い意志が、6人の背後に透けて見えた。

関心高める記述/戦争賛美ない/各委員
▼井関和彦委員長 日本独特のすばらしい文化は豊かな風土と先人の知恵や努力のたまものであるということが一貫して書かれてある。単なる歴史事象の羅れるではなく、物語的に書いてあることも含め、性との興味や関心を高めることができる。

▼星川一冶委員 歴史教育は性との主体的な学習意欲がわいてくることが必要で、関心を持たせるいろいろな工夫がされている。自分の歴史をしっかり認識し、自身をもって外国の方々に明確に説明できる人間を育てるために最も適している。

▼砂田政輝委員 基礎的知識の定着や歴史の大きな流れを理解し、深める公正。通史のバランス、文化史の充実、歴史上の人物の重視がみられ、学習効果が期待される。特に歴史上の人物や文化の取扱が質、量ともに他社より優れている。

▼和田和子委員 若者は目標を見失いかけている。自分をしっかり餅、自国の歴史と伝統を学んでほしい。先人たちが本当に努力してきた素晴らしいことを学び、日本を誇りに思ってほしい。そういうメッセージがあり自分の気持ちと重なった。

▼山口千穂委員 自分の子どもには歴史に愛着を持ってほしい。それが国を愛する気持ちや国を誇りに思う精神につながる。こういう考え方は国際社会に出る子どもたちの貴重な財産になる。親として、こういう流れの教科書で学んでほしい。

▼野本俊二教育長 反対する方々が言う「戦争賛美」といった点は一切ない。全体として他の教科書が単に事象を並べる傾向が強いのに対し、扶桑社は事象の背景やつながりがよく説明され、興味と関心を持たせる点で非常に優れている。

(2005/08/27 『愛媛新聞』より)