

愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(4) 2005/03/31〜
◆平澤市民「賢明な判断」・扶桑社版推進派「努力足りなかった」◆
松山市教育委員会が24日、扶桑社版歴史教科書を採択しなかったことに対し、採択の行方を注視していた同市の友好都市、韓国・平澤市関係者からは一様に安堵(あんど)の声が漏れた。
宋明鎬(ソン・ミョンホ)市長が「正しい歴史認識の教科書採択を」と松山市に2度手紙を出すなど、憂慮していた平澤市は「教育委員会が十分考え、私たちが心配していた扶桑社版を採択せず感謝している」と評価。
今夏2回、市民訪問団で松山市を訪れた平澤性暴力相談所の金貞淑所長(42)も「何らかの政治的立場によって決定されるかもしれないと心配していたが、賢明な判断」と旨をなでおろした。
県都・松山の採択結果だけに、扶桑社版反対派からは「大きな意味がある」と評価の声。反対派市民団体の山中哲夫さん(51)=松山市=は日程まで非公開にした市教委に「今後は全面公開の方向で話しを進めてほしい」としながら「結果は教育基本法にのっとった正当なもの」と話した。
一方の推進派「教科書を改める愛媛1000人委員会」呼び掛け人で、日本会議県本部の久松定成会長(78)は「われわれの努力が足りなかった。扶桑社版の良さを分かる人は増えているので、戦術面を見直して長期的な努力をしたい」と述べた。
現場の教師らは比較的淡々とした受け止め方。東京書籍版を推していた40代の男性教諭は「扶桑社版は文体が断定調で、生徒に押し付けのようにも受け取られる」、50代男性教諭は「”色”を出してないのが東京書籍版。(その分余計な)気を使う必要がない」と指摘。別の40代の男性教諭は「前回採択と同じ教科書はなれているので使いやすい」と話した。
(2005/08/25 『愛媛新聞』より)