愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(4) 2005/03/31〜

◆松山も扶桑社版不採択/市教委一致東京書籍に/非公開で審議◆


 松山市教育委員会(森山純一委員長、5人)は24日、2006年度から使用する中学校教科書を採択する臨時会を同市三番町6丁目の市役所第4別館で開き、歴史教科書に東京書籍版、公民に大阪書籍版を採択。扶桑社版は採択しなかった。県内中学生の約3割を占める松山市の採択は注目を集めたが、市教委は開催日程に加え審議も非公開とした。

 市教委は臨時会終了後に記者会見して結果を公表。市内の有識者らで組織する採択委員会の答申を受けて討議し、歴史、公民とも最多悔いの推薦通りの教科書を全会一致で採択した、と説明した。両教科書の採択結果は前回(2001年)と同じ。

 討議内容の詳細は9月1日以降に公表するとして明らかにしなかった。また現場教員対象のアンケート結果は「参考にとどめた」(森山委員長)とぢ、同じく9月1日以降に公表するという。

 歴史教科書について森山委員長は「東京書籍版は表現が穏やかで基礎、基本という点を子どもたちに教えやすい」「調査部会と採択委の資料が納得のいく丁寧なものだったので(教育委員の意見が)割れることはなかった」と説明。扶桑社版については「近現代の部分でページの割に内容が多く、子どもたちに負担になるのではないか」と判断理由の一端を示した。

 日程非公開の理由を土居貴美教育長は「松山で日程を公表すると混乱や危険が予想され、公正公平な採択が難しいと判断した」と話したが、具体的な説明は避けた。

 ひって委は非公開だったが会場に傍聴席3席を用意。待機していた汽車の傍聴をいったんは認めたが、開会直前に森山委員長の動議があり、審議内容の非公開を全会一致で決定した。

 今回採択した教科書は、旧北条市、旧中島町を含む松山市立の中学校全29校で4年間使用する。来年度の対象生とは13000人余り。

(2005/08/25 『愛媛新聞』より)