愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(4) 2005/03/31〜

◆アジア軽視変わらず/扶桑社版教科書を批判◆


 琉球大高嶋教授、新居浜で講演

 「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版歴史・公民教科書を批判してきた琉球大教育学部の高嶋伸欣教授(社会科教育)の講演会(実行委主催)が3日、新居浜市高木町2丁目の市総合福祉センターであり、同教授は「私たちは扶桑社版を子どもに渡さない」と市民に呼び掛けた。

 会には93人が参加。高嶋教授は「1980年代、市民運動が活発になり保守派の政治家にとって民主主義が障害となった。そうして民主主義の土台の教科書を骨抜きにしようという動きが出てきた」と解説した。

 扶桑社の改訂版歴史教科書について「文部科学省は『自ら学び考える力』に重点を置いているが、扶桑社版は全体的にトーンが説教型。学習指導要領に最も遠い。アジア蔑視の支店も変わっていない」と批判。新訂公民教科書には「改憲や自衛隊などの記述がさらに濃くなり歴史教科書より危険」と訴えた。

 高嶋教授が3月に発表した扶桑社版の申請本流出問題では「扶桑社の明確なルール違反。『つくる会』は私が本を盗んだかのように批判したが全く事実無根」と憤った。

 同教授は講演に先立ち県庁で会見し、現在、県立中などで使われている同社版歴史教科書の記述に訂正されていない箇所があるなどと述べた。

(2005/06/04 『愛媛新聞』より)