愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(4) 2005/03/31〜

◆公開傍聴者に好評/新居浜◆


 中学教科書採択が県内各地で進む中、新居浜市教委は23日、全面公開で審議。54人が傍聴し、関心は歴史教科書採択に集中したが、混乱なく終了した。扶桑社版の賛否にかかわらず、傍聴者からは公開を指示する声が聞かれた。

 県内では「清ひつな環境で協議したい」として審議を公開しない教委が大半。新居浜市教委は「将来を託す子どもが使う教科書の審議はオープンにすべきだ」と委員全員一致で決めた。

 会合では、宇野征一委員長が傍聴人規則を説明した上で審議。歴史では、委員5人全員が計約40分にわたって意見を述べた。4人が終了した段階で、東京書籍版と扶桑社半途で意見が二分。傍聴者らは熱心にメモを取るなどしながら、論議の行方を見守った。

 最後の委員が東京書籍を推薦する意見を述べた際には、会場からどよめきが起こったが、審議自体は静かな状態で淡々と進められた。

 扶桑社版を支持する市内の男性(68)は「採択までの課程を初めて知り、こうした議論を通じ子供たちの教材になるんだと実感できた。公開はすばらしい」と評価。反対派の同市、男性(73)も「教育はみんなのもので当然、公開すべきこと」と賛意を示した。

 阿倍義澄教育長は「審議を公開したよかった。教科書を使う中学生や市民に委員の考え方が伝わったと思う」と話した。

(2005/08/24 『愛媛新聞』より)