

愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(4) 2005/03/31〜
◆「司法が逃げた」原告団、一方的な幕引きに怒号◆
「司法が逃げた」−。県教委による「つくる会」歴史教科書採択の取り消しや損害賠償を求めて国内外の市民約300人が争ってきた3件の行政訴訟は30日、原告団が強く訴えてきた、加戸知事の「この教科書がベスト」発言の違法性などについて、踏み込んだ論議に至らないまま幕が引かれた。松山地裁の法廷には、司法の役割放棄を批判する怒号が響いた。
今夏には県内中学校の教科書採択を控えている。また、折しもこの日、韓国国会議員や中国の大学教授らが同様の趣旨で、提訴。「誠意ある裁判進行」を求める声明が発表された。この時期の結審に、原告団からは一連の訴訟などへの影響を懸念する声も上がった。
「結審します」。3年にわたり続いてきた裁判は、弁論が始まって30分、沢野芳夫裁判長が退廷して終わった。
「そんなばかな」「何も審議していない」。納得のいかない原告たちは、裁判官の去った法廷に1時間近く座り続けた。
「つくる会」教科書の採択取り消しを求め、1月に提訴したばかりの県立学校教諭(56)も傍聴した。「第1回口頭弁論が近づいてきたのに、私たちの必死の訴えは審理さえもされないのですか」。記者会見で懇願するように訴えた。
(2005/03/31 『愛媛新聞』より)