愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(4) 2005/03/31〜

◆大田原・教科書採択/県内評価割れる◆


 栃木県大田原市教育委員会が13日、全国の市区町村立中学校で初めて扶桑社版歴史・公民教科書を採択したことに対し、県内でも、同社版を評価する人たちは採択の広がりを期待し、採択反対運動を進めてきた市民団体関係者らは生徒への影響や中国、韓国との関係悪化など懸念した。

 「教科書を改める愛媛1000人委員会」の宮川康会長=松山市、税理士=は「学習指導要領に即して選んだ結果だと思う。韓国、中国の反対がある中で勇気ある決断だ。全国に良い影響を与えるだろう」と歓迎。初の市区町村立中での使用決定に「時代が変わってきた」と述べた。

 一方、扶桑社版を「戦争賛美」などと批判する「えひめ教科書裁判を支える会」のメンバーで元教師の西原一宇さん=松山市=は「扶桑社版は普通なら採択されないような教科書。真剣に論議した結果なのか理解に苦しむ」と首をひねり、「国内外から批判が予想され、大田原市教委は判断の重さを知ることになるのでは」と話した。

(2005/07/14 『愛媛新聞』より)