愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(3) 2002/08/16〜

◆松山地裁/被告不適格と判断/教育委員への提訴却下◆


 昨年8月、県教委が「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版歴史教科書を県立ろう・養護学校の一部で採択した問題で、採択には加戸守行知事の発言が影響しており、不当介入を禁じた教育基本法に反するなどとして県内の市民グループや韓国の大学講師ら55人が、県教委と当時の委員6人に採択の無効確認を求めた訴訟の判決が18日、松山地裁であった。上原裕之裁判長は、委員6人対する訴え分について「各教育委員は私人で、被告適格がなく、原告は被告を訴えることができない」として却下した。県教委提訴分については審理を継続する。

 上原裁判長は判決理由を「行政事件訴訟法が定める無効等確認訴訟は、処分や裁決した行政庁が被告となるよう規定されている。訴訟のうち、個人を被告とする部分は不適法」とした。

 会見した原告の高井裕之さん(47)=今治市=らは「教育委員は各自の責任で判断している。個人の責任を問えない法律には納得できないが、個人の責任については今後、7月に加戸知事や教育委員を相手に起こした損害賠償請求訴訟で争いたい」とした。

(2002/09/19 『愛媛新聞』より)