愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(3) 2002/08/16〜

◆新田青雲は不採択/教員ら審議「校独自に決定/扶桑社版歴史教科書◆


 歴史教科書採択問題で、県立中高一貫校と同様に来春開校する新田青雲中等教育学校(石丸和弘開校準備委員長、松山市山西町)は19日までに、文部科学省の検定を通過した扶桑社版を含む8社の中学歴史教科書から、東京書籍版を採択した。この結果、県内のすべての公私立中で、扶桑社版を使用するのは、県立ろう・養護学校の一部と県立中高一貫校3校だけとなった。

 私立中の教科書採択については、最終的な採択権は各学校長が持つ。

 新田青雲によると、同校の教員らが7月から数回、教科書について審議。教員が教えやすい▼記述がわかりやすい▼動向の教育内容に合致している…などの観点から、東京書籍版の採択を決めた。県立一貫校での採択された扶桑社版については、特に意見は出なかったという。今月中旬までに県教委義務教育家に採択結果を送付した。

 15日の県立一貫校教科書採択の際にも参考とされた、現場教員や市町村教育長による「教科用図書選定審議会」の研究資料も県教委から新田青雲に送付された。

 同校は「私学の立場から独自に教科書を決めた。県教委は県教委として十分検討し(扶桑社版を)採択したのだろう。県教委の決定が新田青雲の採択に影響したことはない」と話している。

 新田青雲は、大学進学のための学力養成を目指す中高一貫校。共学で学年定員80人。新田高敷地の北東部に3階建て公舎を建設している。

(2002/08/20 『愛媛新聞』より)