愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(3) 2002/08/16〜

◆県教育委員再任案/社民反対、公明は退席/与党では異例◆


 9日の9月定例県議会最終本会議で、任期満流に伴う教育委員に井関和彦氏(62)=教育委員長=の再任を求める知事提出の人事案件に対し、中学歴史教科書問題を理由に県政与党の社民の3人が反対、公明(県議会ではえひめ社民協会と公明・社民会議を構成)の2人が退席した。与党が人事案で反対、もしくは退席するのは極めて異例。

 社民は昨年から、「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版歴史教科書の内容を批判、県教委の採択決定を問題視してきた。

 県議会閉会後、同党の村上要氏は「井関氏は問題ある教科書の採択をリードし、採択後での会見で『(日本の教科書について)中国や韓国にとやかく言われる筋合いではない』と発言した。また、審議の公開を含む情報公開も不十分だ」と反対の理由を説明した。

 公明は今議会で扶桑社版への反対を表明。同党の井上和久氏は「教科書問題だけをとらえれば反対だが、(教育問題の)トータルでは良い部分もあるので、賛成でも反対でもない退席とした」と話した。

 社民以外に共産2人、環境市民1人、県政改革クラブ2人のうち1人が反対した。

(2002/10/10 『愛媛新聞』より)