

愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(3) 2002/08/16〜
◆教科書採択無効確認訴訟/第1回弁論/松山地裁◆
昨年8月、県教委が「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版歴史教科書を県立ろう・養護学校の一部で採択した問題で、採択には加戸守行知事の発言が影響しており、不当介入を禁じた教育基本法に反するなどとして県内の市民グループや韓国の大学教師ら55人が、県教委に採択の無効確認を求めた訴訟の第1回口頭弁論が2日、松山地裁であった。県教委側は「原告側には原告としての適格性がない。採択は、無効確認の対象である行政庁の処分や公権力行使に当たらない」として、訴えの却下を求めた。
県教委側は答弁書で、「提訴できるのは、当該処分(採択)で権利や利益を侵害されたか、必然的に恐れのある者」と説明した上で、原告側はこれに当たらないと主張。また処分による原告への影響の必要性を指摘し「検定を受けた教科書の中から決定しただけで、原告の権利義務への影響はなく、採択は無効確認訴訟の対象にならない」としている。
原告の奥村悦夫さん(50)=今治市=らは記者会見で「被告側の判例解釈は間違っている。採択は個人の権利を侵害する社会を教育で作るきっかけになっており、原告としての適格性はあり、訴訟の対象になる」としている。
(2002/10/03 『愛媛新聞』より)