

愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(3) 2002/08/16〜
◆県教委が会議録公開/審議で反対意見出ず◆
来春開校の県立中高一貫校で使用する中学歴史教科書に「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版歴史教科書が採択された問題で、県教育委員会は24日、非公開で行われた8月定例県教育委員会の会議録を公開した。審議の中では、反対や慎重さを求める意見は全くなかった。
会議録は、県情報公開条例に基づく愛媛新聞社の情報公開請求に対し、県教委が明らかにした。昨年まで記載されていなかった発言者名が書かれ、意見も詳述されており、情報公開を求める世論の動向に一定の配慮がされている。
会議録によると、同日の審議は歴史教科書に関する質疑が大半を占めている。
井関和彦県教育委員長が、県教委から事務局案として唯一推された扶桑社版教科書について全委員の意見を求め、各委員は国際協調や美術文化の見地から「主体的に生きる日本人としての自覚を育てる」「わが国の文化や伝統に目を向ける配慮がなされている」などと答えている。
発言者名については、県立ろう、養護学校の一部に扶桑社版を採択した昨年8月の定例会議録では削除されていた。しかし今年1月「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」(地教行法)の改正で教育委員会が「原則公開」となったことなどから、今回の会議録では公表された。
会議録は8月の定例会終了時点では、教育委員の承認がないため、情報公開対象の公文書ではなかった。今月10日の定例会で各委員が署名し、公開対象となった。県によると同日以降、5県の公開請求があったという。
(2002/09/25 『愛媛新聞』より)