愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(3) 2002/08/16〜

◆採択の調査結果発表/昨年と同様2番手/「学習指領への配慮」評価◆


 来春開校する県立中高一貫校の教科書採択で、県教育委員会は16日、採択の参考資料となった「県教科用図書選定審議会」(会長・田辺隆愛媛大教授、15人)の教科書研究調査結果を公表した。検定済みの中学歴史8教科書の中から採択された扶桑社版は総合所見で、昨年とほぼ同じく「教科及び分野の目標・内容に照らし、適当なものが採択されている」などと表されている。しかし「学習指導への配慮」では昨年の調査同様、扶桑社版より東京書籍版の評価が上回っていた。

 県教委は昨年、県立ろう・養護学校の一部で扶桑社版を採択。調査結果を公表後、同教科書採択反対の市民から「なぜ評価が2番手グループの扶桑社版が採択されたのか」と疑問視された。

 今年も扶桑社版を採択したことについて、県教委は「審議会の調査内容は教科書の序列を付けたものではなく、県教育委員は調査内容だけで採否を判断するわけではない」と話している。

 歴史教科書の調査では、8教科書にほとんど同じ評価がされているが、「学習指導への配慮」では、県内すべての市町村教委で使用されている東京書籍版を「生徒の追究的な学習が進められるよう、よく配慮されている」と分析。扶桑社版は昨年と同じ「よく配慮されている」にとどまった。

 審議会は、中学口中や市町村教育長、学識経験者で構成。すべての検定済み教科書について、現場教員らの研究結果を基に、▼内容の選択▼内容の程度▼構成・分量▼造本・その他…などを評価する。調査結果は、県教委をはじめ、県内各市町村教委が教科書採択審議をする際の助言資料になる。

(2002/08/17 『愛媛新聞』より)