愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(2) 2002/08/15

◆県教育委員6氏のコメント


 15日の県教育委員会定例会で、中高一貫校で使用する中学歴史教科書は全会一致で扶桑社版に決まった。同教科書の採択理由などに関する教育委員6人のコメントは次の通り。

「日本の教科書は日本の問題だ」井関和彦委員長(伊予木材社長)
 どの国でも光と陰がある。義務教育の生徒には、陰の部分はやや控えめにし、光の部分をより力を入れて教えるのがよい。日本の教科書は日本の問題で、中国や韓国から、とやかく言われる筋合いでもないという気がする。

「過去の事柄から教訓得手ほしい」川本俊明委員(元高校長)
 過去の人々の考え方を今の視点で一面的に断罪したり、美化したりするだけで歴史教育に成るのだろうか。多面的、多角的、自由な目で歴史を学び、過去の事柄から教訓が得られたら、それが歴史教育になる。

「主体的に歴史を学ぶ意欲が出る」星川一治委員(丸住製紙社長)
 扶桑社版の教科書で日本の歴史に興味関心が高まり、歴史を主体的に学ぶ意欲が出てくる。このような生徒が日本と世界の懸け橋となり、国際社会で主体的に生きる日本人としての自覚が養成される。

「日本文化理解で国民の自覚育つ」飯尾育子委員(元小学校長)
 扶桑社版は冒頭で日本美術作品の価値に目を向けさせ、日本の文化を重視した記述をしている。日本人が創造してきた文学や美術などの芸術文化を理解し、誇りを持つことは国民の自覚を育てる上で重要だ。

「今の考えで歴史判断はよくない」山口千穂委員(西宇和郡PTA連合会副会長)
 親として、子供たちにどの教科書で歴史を学ばせればいいのか勉強した。歴史的事実を今の考え方で判断するのはよくない。子どもたちには、歴史上の人を暖かい目で見て、学んでほしい。

「学習指導要領の目標に最も沿う」吉野内直光教育長
 「わが国の歴史に対する愛情を深め、国民としての自覚を育てる」などとする学習指導要領の目標に最も沿っている。人物学習を通し、日本の歴史への興味や関心を高め、愛情を深めさせようとする工夫がなされている。