

愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(2) 2002/08/15
◆扶桑社教科書の記述と批判
(記述への批判は高嶋伸欣琉球大教授らが作成した資料より)
| 扶桑社教科書 | 記述への批判 | |
| 神話 | ”神武天皇の東征伝承”と”日本武尊と弟橘媛”の両コラムや「古事記」のあらすじの記述。 | 歴史事実と交互に読み進むよう構成されており、神話と事実を混同しかねない構成になっている。 |
| 与謝野晶子 | 「晶子は戦争そのものに反対したというより、弟が製菓業を営む自分の実家の跡取りであることから、その身を案じていたのだった。それだけ晶子は家の存続をおもく心に留めていた女性であった」 | 「君死にたまふことなかれ」の説明としては極めて一面的。当時の軍国主義的な社会風潮に対する批判が込められていたと見るべきだ。 |
| 関東大震災 | 「朝鮮人や社会主義の間に不穏なくわだてがあるとの噂(うわさ)が広まり、住民の自警団などが社会主義者や朝鮮人・中国人を殺害するという事件がおきた」 | 住民だけの責任であるかのような説明は間違っている。社会主義者を殺害したのは、警察や憲兵であり、住民ではない。朝鮮人の殺害は住民の自警団によってなされたが、軍隊、警察もこれに関与した。 |
| 満州事変 | 「満州事変は、日本政府の方針とは無関係に、日本陸軍の出先の舞台である関東軍が起こした戦争だった。政府と軍部中央は不拡大方針を取った」 | 関東軍の東北侵略を、日本政府と軍部中央が次々に追認した事実に触れず、日本政府の方針と「無関係」であるとか、政府と軍部中央は「不拡大方針と取った」というのは正確さを欠く。 |
| 真珠湾攻撃 | 「艦は次々に沈没し、飛行機も片端から炎上して大戦果をあげた」「日本国民の気分は一気に高まり、長い日中戦争の陰うつな気分が一変した」「力をつけてきた日本とアメリカがついに対決することになった」 | エモーショナルで、戦闘を賛美し、美化し、あるいは、その機会が来たことを喜びとしているかのような印象を与える。 |
| 太平洋戦争 | 「日本の戦争目的は、自存自衛とアジアを欧米の支配から解放し、そして、『大東亜共栄圏』を建設することであると宣言した」 | 日本政府が開戦にあたって出した勅書、勅語、政府声明において、日本の戦争目的が「アジアを欧米の支配から解放」することであるという表現はない。 |
| 南京事件 | 「事件の実態については資料の上で疑問点も出され、さまざまな見解があり、今日でも論争が続いている」 | 少数の異議を不 的な論争であるかのように騒ぎ立て、「南京大虐殺」の真実性や、事実と認定した東京裁判の結論に疑問を持たせようとする意図がある。 |