

愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(1) 2001/08/08〜2002/08/14
◆教科書採択/推進派・反対派が県に相次ぎ申し入れ(2)◆
▼賛成派:指導要領に合致した採択を▼
来春開校する県立中高一貫校の歴史教科書採択について、「県立中高一貫校に期待する父母の会」(植田七千子代表)は29日、井関和彦・県教育委員長あての「学習指導要領に合致した教科書と採択を求める要請書」と、加戸守行知事あての「公正な教科書採択のための環境づくりを求める要請書」をそれぞれ提出した。
教育委員長あての要請書では県教委が昨年、県立擁護・ろう学校の一部で扶桑社版教科書を採択したことは「英断」で「教育の未来に暁光を与えた」と評価。学習指導要領の「我が国の歴史に対する愛情を深める」のに「最も適した教科書採択」や、「国内外のいかなる声にも影響されず、公正かつ厳正な審査を行う」ことを求めている。
加戸知事あての要請書では昨年、県教委が同教科書を採択できたのは、「知事が外部の圧力で採択の個性性が損なわれないよう配慮した」ためと評価。「採択作業が粛々と行われる環境づくり」を求めている。
同日は会のメンバー4人が県庁を訪れ、教育総務課と秘書課の担当職員に提出した。
▼反対派:採択への圧力・介入排除を▼
来春開校する県立中高一貫校の歴史教科書採択問題で、扶桑社版歴史教科書の採択に反対する市民団体のメンバーらが29日、県教委委員長と教育長あてに「同教科書を採択しないことを求める要求書」と加戸守行知事あてに「教科書採択に介入しないことを求める要求書」を提出した。
提出したのは、26日に松山市内で同教科書採択に反対する集会を開いた市民団体のメンバーら。各要求書は同集会で決議された。
県教委への要求書では、同社版教科書は「戦争を賛美、肯定」し、「教育基本法の理念に一致していない」と指摘。その上で、「同社版教科書を採択させようとする圧力に屈しない」ことなどを求めている。
加戸知事あての要求書では、昨年の採択で「知事の介入は明らか」賭し、「愛媛から民主主義や平和主義を葬り去る」と批判。「知事は教科書採択への介入、圧力行為を直ちにやめること」などを求めている。
同日は、市民団体のメンバーら9人が、県教委教育総務課と県秘書課を訪れ、担当職員に要求書を手渡した。
(2002/07/30 『愛媛新聞』より)