愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(1) 2001/08/08〜2002/08/14

◆「つくる会」教科書採択県教委に抗議殺到/11団体が撤回申し入れ◆


県教委が「新しい歴史教科書をつくる会」主導の中学歴史教科書を県立養護学校の一部で使用することを決めたことで9日、県教委に対し障害者団体や市民団体などから採択撤回の申し入れが相次いだほか、県内外からは電話やファックスでの抗議が殺到した。一方で、採択を評価する電話なども多数あった。

 県教委を尋ねたのは在日本大韓民国民団県地方本部(具義雄団長)や松山・日本コリア協会(東俊一会長)、障害者の自立支援センター(中村久光代表)など11団体。

 民団は「韓国との交流に様々な障害がでる。子供たちの中で歴史観が違うと本当の友好はできない」、コリア教会は「これまで築いた交流の努力が水の泡となる」などと韓国との関係に懸念を表した。

 養護学校で使用することに、ほとんどの団体が「理解できない。難解な教科書をあえて使う必要はない」と抗議。障害者の自立支援センターの中村代表は「障害者に対する差別だ。戦争を賛美する教科書は絶対に使いたくない」と不自由な体から声を絞り出すように訴えた。採択が全会一致で決まったことに、共産党県議団は「怒りを感じる」とし、審議過程の公開を求めた。

 同日、採択に関して県庁に寄せられた電話やファックス、電子メールは213件。このうち抗議は185件、賛成は28件。抗議は「人権を考えているのか」など。一方賛成側は「県教委の英断だ。よくやった」などが寄せられた。

(2001/08/10 『愛媛新聞』より)