愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(1) 2001/08/08〜2002/08/14

◆「戦争賛美の内容」と批判/扶桑社版反対派シンポ◆


 県教委の扶桑社版中学歴史教科書採択に反対する市民団体らは20日、教育委員会の在り方や教科書問題などを考えるシンポジウム「検証・愛媛の教育と教育委員会」を松山市堀之内の県美術館で開いた。

 市民団体メンバーらでつくるシンポジウム実行委員会が主催で、約70人が参加。教科書問題や県立中高一貫校などに対する県教委の姿勢について議論した。

 教科書問題では、元私立高教諭の古谷直康さんが講演。扶桑社版の中学歴史教科書を「歴史をつまみ食いしている。戦争賛美の内容になっており、極めて危険だ」と批判した。

 採択協議会前に加戸守行知事が吉野内教育長に対し「扶桑社版がベスト」との感想を伝えていたことに対し、立正大の浪本勝年教授は「知事と教育委員会は相対的に独立しており、知事発言は教育基本法に違反する。教育委員会は本来の目的を再確認してほしい」と批判、強調した。

 来春開校の県立中高一貫校について、県境職員組合(県教組)もと委員長の西原一宇産は「受験戦争の低年齢化を招く。エリート校にしてはいけない」などと訴えた。

(2002/07/21 『愛媛新聞』より)