

愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(1) 2001/08/08〜2002/08/14
◆歴史教科書問題を論議/2団体が集会/採択制に異論も◆
「教科書採択問題愛媛連絡会」(和田宰事務局長)と「新しい歴史教科書と教育を考える市民ネットワークえひめ」(事務局・高井弘之さん)は16日、歴史教科書問題を考える集会を松山市内でそれぞれ開催。市民らが講演などを通じ、扶桑社版中学歴史教科書や現在の採択制度の問題点などを考えた。
教育会館(同市持田町)で開かれた同連絡会の学習会には、市民ら50人が参加し、大阪歴史教育者協議会委員長の小牧薫さんが講演。
議論を呼んでいる扶桑社版教科書と明成社版高校教科書を「アジア蔑視(べっし)、戦争肯定の観点が貫かれている」と批判。「教育委員が自らの良心に照らせば、この教科書は採択しないということになるはず。その実現に向け、活動を広げよう」と訴えた。
また、県女性総合センター(同市山越町)での同ネットワークの講演会では、立正大の浪本勝年教授が、教科書採択制度の成り立ちや、当時の政府見解を基に「採択権は教育委員会ではなく各学校の教師にあるべきもの」などと説明した。
「学校現場こそが個々の学校の事情を最も熟知しており、その意見を重視した採択制度の確立が必要」との浪本教授の講演に、参加した約40人の市民は熱心に聞き入っていた。
(2002/06/17 『愛媛新聞』より)