愛媛の教科書問題 > 愛媛の教科書問題(1) 2001/08/08〜2002/08/14

◆採択撤回必要ない/県教委確認/市民グループとにらみ合いも◆


 3月定例県教育委員会(井関和彦教育委員長、6人)が20日、県庁であり、県教委が4月から県立ろう、養護学校の一部で「新しい歴史教科書をつくる会」(扶桑社版)を使うとした採択の撤回と再審議を求める請願について、採択撤回をしないことを全会一致で確認した。

 請願は県内外の約26,000人の署名と合わせて「安心して手渡せる教科書を求める署名連絡会」(古屋直康代表)が提出していた。

 委員会では、川本俊明委員が「県教委の責任と権限で採択したもので、撤回も再審議も必要ない」と述べ、他の委員も賛同。井関教育委員長が「私も採択を撤回する必要はないと考える」と述べた上で委員に諮り、全員が採択を撤回しないことを確認した。

 教育委員会の開催をめぐっては、同連絡会のメンバーら約50人が委員会の傍聴を求め、県庁に詰め掛けた。一方、県教委側は会議室の広さを理由に傍聴者を6人に制限。

 さらに、教育委員らがスムーズに会議室に出入りできるよう、委員会開始前から職員約70名が会議室前に並び、約1時間メンバーとにらみ合いを続けた。

 異様な雰囲気の中で始まった委員会で、請願の審議は5分間だった。

 委員会終了後、職員に守られながら会議室を退出する委員に対し、メンバーからは「教科書採択を撤回しろ」などの怒号が飛び交い、一時騒然とした。

(2002/03/21/愛媛新聞)